NPO法人地域水道支援センターでは、これまでに13回の「緩速ろ過/生物浄化法セミナー」を開催し、国内外、大規模から小規模で適用範囲が見直されている緩速ろ過/生物浄化法の成果報告、共同研究や現場視察などの機会の提供や、関心のある方々との研鑽を行ってきました。
本年度は、10月10~11日に愛知県名古屋市にて緩速ろ過/生物浄化法技術に関する座学のみの専門家を対象としたセミナーを開催しました。開催概要はこちらをご覧ください。
講師には、名古屋市上下水道局や日本水道協会で長年ご活躍され手引書『緩速ろ過―基本整理と課題対応-』をまとめられた伊佐治知明氏(現在、一般社団法人名古屋環未来研究所理事)をお招きし、緩速ろ過/生物浄化法のメカニズム、設計、維持管理、これまでの課題や新たな課題への対応や研究事例について、手引書を読み解き、ディスカッションを通して今後より良い計画、設計、維持管理や研究を行うために理解を深められるよう、また、参加者を中心に技術者や研究者間の情報交換や交流のためのプラットフォームづくりをめざして開催しました。
今回のセミナーでは、これまでのセミナーといくつか異なる試みを行いました。参加者に対して「専門家」対象としてハードルを設定して参加者数を限定したこと、座学のみとして見学やエクスカーションを行わなかったこと、輪読を入れたことおよび、討議ではグループディスカッションを取り入れたことなどです。
いくつか課題はありましたがアンケートによる参加者の皆様の満足度は、まずまずでした。皆様が満足できたのは、伊佐治先生と参加者の皆様がセミナーの重要性を理解して前向きに取り組むことができたからと思われます。
講師を引き受けてくださった伊佐治氏、受講者の皆様に感謝申し上げます。
来年度以降の開催については検討中ですが決定のおりはHPでお知らせいたします。