個人で超小規模な飲料水供給装置モデルをDIY制作し研究を重ねているCWSC会員の岩瀬様による、内部勉強交流会を開催いたしました。
最新モデルの紹介
・原水槽 フロートオリフィス
・URF 逆洗
・FET 流量均等化槽(New!)
・SSF バッチ洗浄法(新砂敷設直後の濁度低減化促進方法)
緩速ろ過逆洗法(運用中、ろ過閉塞時の解消方法)
●容量計算(容量計算とその重要性)
・30L角型バケツで上向流粗ろ過(URF)を1槽、緩速ろ過(SSF)を4槽としたシステムで2.2m3/日の処理能力
・1槽をメンテナンスで休止しても処理水量を変えずに運転できる
・緩速ろ過が2槽しかないと1槽がメンテナンスに入ったときに得られる量が減少する
・緩速ろ過の能力を4槽から3槽に変えて問題がないか、などを計算して検証する
●濁度0.1(クリプト指針)をどう考えるか
●日本水処理生物学会2023鶴岡大会の発表内容の紹介
水道版:バケツで製作した緩速ろ過小型装置による高濁度水処理時における濁度と一般細菌数の除去に関する一考察
下水版:高度処理としての上向流粗ろ過と緩速ろ過の組み合わせに関する一考察
岩瀬会員が作成している装置
オフグリッドの視点、使い方や説明について、国内外の需要について、運用やメンテナンスについて、サル、イノシシ等の糞便の影響(大腸菌やクリプト等の影響)を受けた沢水を飲料用にできるのかについて、アンモニア除去について ほか
以上のような内容での開催となりました。
岩瀬様は、前回の内部勉強交流会で紹介のあった桐生市の星野管工様が自社に設置している小規模飲料水供給装置の監修やアドバイスを担当されています。
この度、年度末のお忙しい中、準備〜実行まで担当してくださった岩瀬様には感謝申し上げます。
また、ご参加いただいた会員の皆様も、同じく年度末の時期に出席いただき、さまざまな意見を交換していただけたとのこと、ありがとうございました。
今後もCWSCでは、会員内部の交流を目的とした内部勉強交流会を開催してまいります。