緩速ろ過/生物浄化法セミナーオンライン連続講座2020/第1回「小規模水道のつくり方 国内編」開催報告 | 特定非営利活動法人 地域水道支援センター | 特定非営利活動法人 地域水道支援センター

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緩速ろ過/生物浄化法セミナーオンライン連続講座2020/第1回「小規模水道のつくり方 国内編」開催報告

恒例となっている緩速ろ過/生物浄化法セミナーを、今年度はオンラインで開催しました。開催概要は(こちら)をご覧ください。

<開催趣旨>

水道が普及していない地域、水道事業の適正規模への縮小において、「小規模水道」の考え方や技術が必要です。 

 日本全国の水道普及率は98%2018年)に達していますが、残る2%の人々は、水道が普及していない地域に住んでいます。そこでは、これまで身近な水資源を活かし、自前の施設や組織で水を得てきましたが、近年、水資源の質量両面での悪化、地域の人口減少、高齢化などが進み、維持管理が困難になっています。 

 水道事業における中小規模水道も、「簡易水道」や「専用水道」を中心に、給水人口・水使用量の減少による料金収入の減少に加え、国の補助金削減方針、地方分権による市の負担増、職員数の削減といった政策変更によって、経営は厳しい状況にあります。水道事業の持続のために、適正規模への施設の縮小(ダウンサイジング)が、緊急の課題となっています。

  特定非営利活動法人地域水道支援センター(CWSC)は、活動の中から得た「小規模水道」の考え方や技術、実施例を書籍『小規模水道のつくり方 SDGsへの道』にまとめました。これを記念し「小規模水道のつくり方」をテーマに「国内編」と「海外編」の2回に分け、オンラインセミナーを開催します。

 第1回の「国内編」では、日本における水道未普及地域の課題、生物浄化法の原理、CWSCが手がけてきた小規模水道の実験と実装の内容、5つの集落で小規模水道施設の新設を実現させた津山市での経験などを、専門家、地元住民、行政、設計者がお話しました。

 その後、参加者のみなさんと質疑応答を行いました。さまざまな視点からのご質問、ご意見をいただき、活発な議論が行われました。

 <第1部 レクチャー>

  「水道未普及地域はSDGs最前線」保屋野初子〈NPO法人地域水道支援センター理事長、環境ジャーナリスト、星槎大学教授。主著に『流域管理の環境社会学』(岩波書店)など〉

 「生物処理の原理微生物がつくる安全でおいしい水」中本信忠〈NPO法人地域水道支援センター理事。信州大学名誉教授、理学博士〉

「見附-津山-小又。CWSCの実験と実装のあゆみ」瀬野守史〈NPO法人地域水道支援センター理事。技術士、瀬野技術士事務所代表)

「市水道ではない『マイ水道』を選んだ地区住民」長森健樹〈NPO地域水道支援センター会員。津山市上横野地区住民。前津山市水道局職員〉

「津山市の水道未普及地域へのアプローチ」香川伸治〈津山市水道局水道施設課〉

<第2部 講師と参加者による質疑応答と意見交換>

参加者のご質問に回答する瀬野理事

 

はじめてのオンラインセミナーでしたが、知見を共有する有意義な時間をもつことができました。お忙しい中、ご参加くださった皆様、また協力くださった皆様に心よりお礼を申し上げます。

 なお、1114日には「海外編」を開催予定ですので、ぜひご参加ください。





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